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傷ついた大切なもの
小学校四年生になり
特に変化もなく
オニヅカと駄菓子屋いったり
チャリで当てもなく出かけてみたり
決闘してみたり
オニヅカは母子家庭でした
服も少し小汚い格好をしてました
夕方になると新聞配達をしていました
母親が新聞配達をしてましたから
手伝っていたんでしょう
クラスの中にはそんなオニヅカを軽蔑の眼差しを向ける人もいたけれど
俺はそんな気さらさらありませんでした
なんせ拳で語り合う仲だから👍
ある日
俺達四年生と1つ下の三年生が
休み時間に揉めました
揉めた理由は覚えていませんでしたが
休み時間をかなりオーバーしたため
ちょっとした騒ぎになりました
話を要約するとオニヅカ以下四年生が三年生をイジメた
って事で授業の時間に公開お説教が始まりました
四年生は何故そんな事をしたのか
と問い詰められましたが
口を開きませんでした
俺も一切口を開きませんでした
ただ精神状態が普通ではありませんでした
呼吸が荒くなり
腹の底が恐いなにかがうねりあげてくるような
それを抑えるのに必死だったんです
人前では泣かないって決めてたのに
涙まで溢れてきました
ついについに
耐えられなくなり教室を飛び出しました
向かうは同じ階の三年生の教室
三年生でもなかなか名の売れた悪ガキ
教室はわかっている
その教室に飛び込んで
その悪ガキに思い切りパンチをくれてやった
その取り巻きも教室をグルッと見渡して
ど突いてやった
鳴きながら
唸り声を上げながら
後を追ってきた担任の教師に羽交い締めにされ
再び自分の教室に戻されました
俺はどうしても納得がいかなかった
どうしても
殴った理由はある
でもそれは絶対に言えない
意地でも言わない
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