0人が本棚に入れています
本棚に追加
ランドセルは真四角
まだ汚れや傷もなく
背負う背中はまだまだ小さくて
ランドセルの方が大きい
小学一年生
俺の名前はマサ
小学一年生にしては身体は大きめ
好きなのは読書
字を読むのが好きな子だった
性格は小生意気だけれど自分が中心で何かをする程ではない
ある日の学校からの帰り道
幼稚園でも一緒だったユウジとタクが
いきなり後ろからランドセルに乗っかってきた
ただでさえランドセルが重たいのに後ろから
乗りかかられたら
後ろに尻餅をつく
たまたま水溜まりの上で
半ズボンの尻はビシャビシャ
そのままじゃれながら
家に帰った
次の日の朝
公民館の前を学校に向かって歩くと
三角の公園があってそこをすぎるとユウジとタクがやってくる
俺はユウジとタクをみつけて
歩くタイミングを遅らせてユウジとタクの後ろに回りこんだ
一気にダッシュして横に2つ並んだランドセルに両手を使って飛び乗った
ユウジとタクは昨日の俺と同じように後ろに尻餅をついた
そのまま、ざまあみろとばかりに一瞥して先に歩いた
昨日の仕返しをしてやったんだ
これでおあいこ
のはずなんだけど…
報復の報復はすぐにやってきた
しばらく歩いて学校の正門をくぐる頃
後ろから二人は襲いかかってきた
ちょっと耐えるもやっぱり尻餅
学校の敷地内で下は土だから
半ズボンの尻は泥だらけ
あとで仕返ししてやろう
そう思って
教室に入った
最初のコメントを投稿しよう!