泣き虫小僧 ノロマ小僧

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ランドセルは真四角 まだ汚れや傷もなく 背負う背中はまだまだ小さくて ランドセルの方が大きい 小学一年生 俺の名前はマサ 小学一年生にしては身体は大きめ 好きなのは読書 字を読むのが好きな子だった 性格は小生意気だけれど自分が中心で何かをする程ではない ある日の学校からの帰り道 幼稚園でも一緒だったユウジとタクが いきなり後ろからランドセルに乗っかってきた ただでさえランドセルが重たいのに後ろから 乗りかかられたら 後ろに尻餅をつく たまたま水溜まりの上で 半ズボンの尻はビシャビシャ そのままじゃれながら 家に帰った 次の日の朝 公民館の前を学校に向かって歩くと 三角の公園があってそこをすぎるとユウジとタクがやってくる 俺はユウジとタクをみつけて 歩くタイミングを遅らせてユウジとタクの後ろに回りこんだ 一気にダッシュして横に2つ並んだランドセルに両手を使って飛び乗った ユウジとタクは昨日の俺と同じように後ろに尻餅をついた そのまま、ざまあみろとばかりに一瞥して先に歩いた 昨日の仕返しをしてやったんだ これでおあいこ のはずなんだけど… 報復の報復はすぐにやってきた しばらく歩いて学校の正門をくぐる頃 後ろから二人は襲いかかってきた ちょっと耐えるもやっぱり尻餅 学校の敷地内で下は土だから 半ズボンの尻は泥だらけ あとで仕返ししてやろう そう思って 教室に入った
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