一人言戦記(｀・ω・)ゞ

★予習★

霙嶺はあれでも受験生なので、
たまに勉学をしているのを私は見掛けもするのですが、
非常に酷い有り様の様です。

霙嶺は参考書を開くと、
四色ボールペンを手に気になった箇所に線を引いていきます。

これはワリとまともな光景なのですが………

霙嶺は勉強中いつも音楽をかけています。
ＣＤをランダムではなくリピートで聴くタイプの生物ですので、
曲に飽きたら別のリピートする曲を考えだします。

それはワリと二、三回は問題ないのですが、
ＣＤ自体を変えようとステレオに向かった時、
隣の本棚に目がいきます。

彼女にとって本は洋梨の様なもので、
誘惑されその世界に佇みます。
そしてしまいには彼女の、
〈本を読んで何が悪い💢〉という名のスイッチが入り、
本棚全ての本を読み始めてしまうのです。

確かに読書は悪いことではありませんが、
その集中力を勉強に活かせないのかと彼女の御先祖様は嘆かれておいでです。

そして不思議なことに二時間程度で読み終わり、
満足してベッドに腰をかけ彼女は気付きます。

「あ、勉強…」

彼女の中にも一応焦りはあるので再び参考書に向かいます。
そして今度はラジカセにＣＤをかけ、イヤホンを使って勉学に挑みます。

イヤホンを耳につけていると外すのを面倒がり、
ＣＤに飽きても我慢する様です。

だったら最初からそうしろと我々としては思いますが、
ステレオの方が響きが良く鼻歌を歌いやすいので嫌なんだとか…

全く困った生物です。

音楽といえば彼女が聴いているのは、
ここ半年日本語が滅多に見られません。
英語や韓国語か、音楽だけの曲を聴いています。

彼女は日本語が嫌いなそう。
理由は飽きたからだそうです。

同じ理屈で、
彼女は日本人の癖に日本の歴史に然程興味を示しません。

彼女は元々知ってしまっていることより、
根本的に違うものを好む様。

日本の文化には興味を示しませんが、
韓国やの文化には熱を入れ込み、
調べた衣装は自分で描いてみる様です。

中国語や韓国語、ラテン語についても図書館からよく本を借り調べています。
例外なく日本ものはありません。

ですが図書館で本を借りると返す期限を忘れる様で最近は借りていない模様……

返すのが面倒だといって借りずに図書館その場所で調べるのに定着した様です。