★予習★

4/4
前へ
/7ページ
次へ
彼女の悪い癖は、 1.寝転びながら携帯を触る事 2.寝転びながら読書する事 3.机に向かえば猫背になる事 4……と、 数え出したらキリがないのですが取り敢えずこの三点。 彼女は少々姿勢が悪いです。 この三点の癖があると、 肩凝りや頭痛に繋がるものなのですが…… 彼女は肩凝りが酷いが為に、周囲に若年寄と言われる始末。 最近彼女は暗い部屋でも携帯を触る癖が復活した為、 目薬を救世主と称え出しました。 猫背のこともそうです。 祖母に注意されると人のことが言えるかと苛ついていますが、 私としては上記、 直す努力をしろと思います。 彼女は祖母を盛大に嫌っている様です。 昔は美容師として尊敬していたであろう祖母…… 悪い癖は正せという祖母ですが、 霙嶺は見付けてしまったそう… それは彼女が十歳にも満たない頃の思い出… テレビで癖についての特番を観ていた祖母が、 「食事の時肘はついたらあかん」 …と言ったそうなのですが、 霙嶺はその直後に『尊敬していた祖母』という象が壊れることを経験したそうです。 「肘はつくな」 と言いながら、今まさに肘をつきながら珈琲を飲んでいる祖母。 霙嶺の頭には沈黙が上がり、 幼きにしてこんなことを思ったそうです。 『…ばぁちゃん今、ヒジついてるやん… 人のこと言えるんかな… 実はばぁちゃん、服のセンス変やな… 美容師やけど… 大人やからってエラソーなこと言うとうだけなんかも… 大人も大したことないな…』 …と、 彼女の記憶図書館によれば記してありました。 その時に祖母への信用をなくし、 それからも大人をあまり信じなくなったようです。 そして未だに何かとこうしろという祖母に反抗心を持ち、 何かと反抗してきた様…… そして姿勢を直そうとして、 本を頭に乗せる生活を開始しました時、 祖母にそんなのは無駄だと言われてその生活を持続している様です… そして結果、 今は姿勢がマシな様… くだらなく、だらしない面倒臭がりだと思えば、 くだらなく、無駄な反抗心で成功しているという… 周囲に変わっていると秤言われる彼女ですが、 その目は正しい様です。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加