3050人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
翌朝、遠くの方からくぐもったように聞こえるスマホの着信音で目が覚めた。
すぐに鳴り止んだから多分メールだろう。
起き抜けでぼうっとしながらも頭の片隅でふと思った。
あ、あれ……？
いつも置いてある枕元を、まだ開け切らない目のまましきりに手探りでバンバンと叩いた。
あっ、バッグ？
ゆっくりと、昨夜からバッグに入れたままだったことを思い出した。
眠気眼を擦りながら起き上がると、バッグからスマホを取り出し受信メールを確認する。
《おはよう。
舞ちゃんごめんなさい！
今日、急に烈くんのお家に呼ばれてしまいました(ノ_＜)
本当にごめんなさいm(__)mこの埋め合わせは今度必ずします！》
送信者は、私の親友うらら。
チョーかわいい、なかなかのお家柄のお嬢様。
はぁ……
女の友情より所詮男か……。
最初のコメントを投稿しよう！