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「同級生?」
修也さんが私に聞いてきたので頷く。
だって、それ自体は間違いじゃない。
「ですが、三島のお母さんがウチで働いているので、昔から親しくさせてもらっています」
「な……っ!」
何言っちゃてんの?
親しくって……?
私は親しくした覚えなんてこれっぽっちもない!
だって、私はアンタにーーー
「あぁっ!じゃ、もしかして、笠井産婦人科医院の……?」
「えぇ…、まぁ…」
コイツの話からハッと気付いたように、途端に修也さんの表情から警戒心が消えていく。
もしかしなくても、コイツはれっきとした笠井産婦人科医院の跡取り息子。
現在は医学部の1年生。
小学校から中学校までは一緒だった、まぁ、幼なじみ?
そして、私が世界で一番苦手で、厄介だと思う男……。
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