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すると、今度はビスチェタイプのドレスを着た愛ちゃんが登場。
スカート部分はオーガンジーが花びらのようにふんわりと重なり合い、ウエストの片側サイド部分にはバラの花をモチーフにしたリボンが付いている。
愛ちゃんの姿を見た途端、修也さんは愛ちゃんの所へ行きスッと手を差し出した。
愛ちゃんはちょっとはにかみながらその手を取る。
それは、あまりにも自然でさり気なくて、見ているこっちは微笑ましい。
「うわぁ~!これも愛ちゃんに似合うね!女神様みたい!」
またまたそんな愛ちゃんにうっとりしながらも、わざとからかうように言ってみると、
「や、やめてよ…」
照れ屋の愛ちゃんは恥ずかしそうにはにかむ。
「綺麗だ……。本当に女神だよ……」
「「「………」」」
……女神
自分で言っといてナンだけど、他人が言っているのを聞くと妙に気恥ずかしくなる。
けれども、修也さんのその目は至って本気そのもの。
でもって、これでもかってくらいに愛おしそうに愛ちゃんを見つめている。
……この分だと、やっぱり心配はいらないかもしれない。
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