# Wish

22/34
3050人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
すると、今度はビスチェタイプのドレスを着た愛ちゃんが登場。 スカート部分はオーガンジーが花びらのようにふんわりと重なり合い、ウエストの片側サイド部分にはバラの花をモチーフにしたリボンが付いている。 愛ちゃんの姿を見た途端、修也さんは愛ちゃんの所へ行きスッと手を差し出した。 愛ちゃんはちょっとはにかみながらその手を取る。 それは、あまりにも自然でさり気なくて、見ているこっちは微笑ましい。 「うわぁ~!これも愛ちゃんに似合うね!女神様みたい!」 またまたそんな愛ちゃんにうっとりしながらも、わざとからかうように言ってみると、 「や、やめてよ…」 照れ屋の愛ちゃんは恥ずかしそうにはにかむ。 「綺麗だ……。本当に女神だよ……」 「「「………」」」 ……女神 自分で言っといてナンだけど、他人が言っているのを聞くと妙に気恥ずかしくなる。 けれども、修也さんのその目は至って本気そのもの。 でもって、これでもかってくらいに愛おしそうに愛ちゃんを見つめている。 ……この分だと、やっぱり心配はいらないかもしれない。
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!