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「良かった~!じゃぁ、決まりね!」
えぇ?!これはマズイよ!
「あ、ちょ、ちょっとまーーー「いいの、龍くん?」
柚葉さんの流れるような決定に異議を唱えようとしたのに、愛ちゃんが私の言葉を遮った。
「はい。大丈夫です。ウチも同じ方向ですし」
おいっ!さっきまで嫌そうにしてたくせに!
それなのに、コイツもまたそんなこと言っちゃってるし……。
「ごめんね、龍くん。でも、龍くんが送ってくれるなら私も安心だわ。
舞子のこと、よろしくね」
愛ちゃんまで……
やめてよ……
自分の意志とは反対にどんどん進んでいく話。
だんだん断れないモードが色濃くなる。
「ちゃんと送り届けますから。安心して下さい」
あー、もう無理かも……?
その時、そう言ったコイツの顔を思わず見てしまうと……
なぜか、悔しいほど満面の笑みを称えていた。
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