第零章

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「まぁ。約束通りはいてもらおうか。お前達は何をしようとしてる。」 「そうだなぁ。能力者の殲滅といったとこかなぁ。」 そう言って男は刀を取り出した。いや、取り出せたと言うべきだろう。 「さぁ。もうすぐ死ぬからもういいだろう。」 「てめぇ!なにするつもりだ!!」 「彼は脱出しようとしているだけだよ。」 何時の間にか後ろに新しい男がたっていた。羽織っていた羽織の色は―― 「紫色っ!?――ってことは中将!?本作戦で将官クラスの支援はないはずじゃ…。」 「そう。探索部隊にはね…。」 そう言った中将の手は男ではなく警官に向けられていた。 「私はいつ君達如きの仲間に来たといった。」 突然警官の上からとても大きな圧力がかかった。中将で有るはずのそいつは人差し指を軽く下に振った。それだけの動作だった。警官は思い切り地面に打ち付けられた。 「がはっ!!」 警官の肺から空気が薄れた。だがそのまま圧力をかけられたせいで呼吸がままならない。 「てめっ…ぇぇ…!てめえはぁぁ!!」 「あぁ。さっきの能力は撃った銃弾を起点とされた隠された術式といったところか?」 男は何時の間にか立ち上がっていた。 「まぁ、刀が触れたら壊れたあたり存在してはいけないものだったんだろ。どうだい?中将さんよぉ。」 中将は知らんと顔を振ってサバイバルナイフを慣れた手つきでとりだした。 「あ?もう殺しちゃうわけ?」 「お前は時間がかかるだろう。」 ナイフを軽く投げ指をふると強い圧力のかかったナイフが高速で飛んでいった。 「おまぇらァァァァァァ!!」
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