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そうこうしているウチに柳森神社が見えてきた。
この神社は小高い丘の上にあり、その上の階段を登った先に立っている。
悠也さんは険しい階段と言っていたが……段数は38段を登った先におどり場があり、その先に3段。
合計すると41段の大した事の無い階段である。
その階段を難なく登り、見えて来るのが柳森神社の本堂。
家はこちらから見て右側に存在する日本家屋なんだけどね。
｢っお。帰って来たのぉ｣
本堂の縁側にいた人物に話しかけられる。
｢ただいま｣
｢今帰った｣
俺と萌神が軽く挨拶を返す。
この人は雷神 美奈里。神の中ではそれなりに偉い様だが……アホです。
色素の薄いポニーテールに綺麗な蒼色の瞳。
手足に金色の装飾品をいくつも付けている雷を司る神である。
見た目は俺より若干低く見えるが千年以上生きている最早仙人の様な存在。
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