起きたらそこに、奴がいた。

2/26
前へ
/280ページ
次へ
「ここは……病院?」 私は自分の服装を見るとまさしく入院患者スタイルだった。手首を見ると包帯が巻かれていてた。 「なんだ、この傷?」 昨日私は、怪我した覚えがないのに対して、顔以外の全身に包帯が巻かれていた。 「どうしよう…どうしよう…」 寝ぼけていた頭が段々冴えたチャロは、角をしばらくみて少年の事を思い出した。 「……虫?」 「オリオンだよ!キミはどうしてボクを毎回そう呼ぶかな」 どういう事だ? 私は確かにあの日、オリオンと別れを告げたのに、私の目の前にこの少年がいる。  
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加