起きたらそこに、奴がいた。

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「どうしたの?驚いた表情をして??」 チャロが自分を信じられないと言うような表情で見る事にオリオンは不思議な表情を浮かべた 「……本当に、オリオンなのか?」 「うん、どうしたのチャロ?」 言っていいのだろうかと思いながら、私は自分の今の状況をオリオンに話した。 「……つまり、キミは以前に記憶を取り戻し、ボクと別れた筈なのに、今ボクがいる事が信じられないって事なんだね。」 私は頷いた。 「…恋人関連が主な記憶だったが、現在の私にはもはや記憶にはない。 ただ自分に関わる人の名前と顔は覚えている。でも……それでもあやふやなんだ。」 私の言葉にオリオンは考える素振りをみせた。  
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