カミサマ

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カミサマが居なくなり、村の娘が一人いなくなったことにより神隠しということになった。 美沙子は本当に死んでしまうんじゃないかというくらい痩せ細っていた。 僕はカミサマだ。 カミサマのはずだ。 ある日美沙子は動かなくなった。 ああ、 そうか。 そうなんだ。これが死なんだ。 あっさり死んだ。 お腹の中から鳴き声がする。妊娠中だったのか? 僕は海に憧れを持っていた。 海は全て平等に包み込んでくれる気がしたからだ。 海の王者、鯨。 そうだ、この子供の名前、そうしよう。 鯨には幸せになってほしい。 僕がカミサマでもなんでもなくなったらまた会えるといいな。 さようなら。 またね。鯨。
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