凪
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朝、目覚めると眩い光がカーテンの隙間から射し込む。 吸血鬼が光を苦手とする気持ちが多少理解できた気がする。 俺は鉛のように重たい体をひねらせながら ゆっくりと起き上がると寝惚けた自分を鏡で見る。 「おはよう、遅いよカガリ起きるのが」 「悪い、もう昼か?」 「まだ朝です。ジャスト九時、ちょっと寝坊助さんかなあ」 お前はお母さんか、とか一人虚しく突っ込んでみたり。 カガリ、一応、俺はそう呼ばれてる。
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