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殴り始めたら止まらない。 お互い興奮しているのか、恐ろしい形相だ。 そりゃそうか人を殴る時に満面の笑顔でスマイルゼロ円とか言われたら恐怖三倍増しだ。 片方が意識が飛んだらしく動かなくなった。 そこでようやく警察がやってきた。 お馴染みのサイレンを鳴らし人を威圧させる白と黒の入り雑じった車に乗って。 周りの客は唖然としている。 なかにはコーヒーを持ったまま固まった客もいた。 とにかく俺はソフトクリームを食べながら凪にお土産として饅頭を買って帰ることにした。 「おい、あんた」 「なんだ、俺は忙しいんだ」 「ちょっと質問に答えてもらうだけだ。すぐに終わる。職業は?」 「小説家です。売れてませんが」
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