カガリと鯨
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「あひゃひゃひゃ!」 「上機嫌だな、おい。俺の小説が売れないのがそんなに楽しいか?」 「いやはや、すまないな。お前の話はいつだって面白い。愉快、痛快、壮快だ。春に芽生える恋も夏に現れる魔物も、秋に訪れるわびしさも、そして冬にくる終わりさえもお前にかかれば愉快、愉快」
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