258人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
優しく、一ノ瀬暁は親指で、俺の目を撫でた。
その親指を俺の唇に当てた。
紫「しょ…ぱい…」
そして、自分で目を触ってみたら、濡れていた。
ない………てる?
俺が……泣いてる?
なんで………?
暁「分からなかったのか?ずっと、震えてたのに」
嘘…。
暁「もう、大丈夫だ。もう、一人にしないから」
あぁ。そっか。
今までは和苑が助けてくれていた。ずっと隣にいたから。
でも、今は一ノ瀬暁が隣にいる。その環境に慣れず、俺は一人になってしまった。
俺が一人になることで、自分自身に被害が合う……のか。
安心……………したのか?
紫「……っ………一ノ瀬暁…っ」
暁「……なんでフルネームなんだよ。」
紫「……一ノ瀬」
暁「……暁」
呼び捨てにしろと
紫「……………………暁」
暁「ん。ごめんな。ご飯作るからソファーで待ってろ」
なんか、今日の一ノ瀬………。
なんか、今日の……暁…は、優しかった……。
紫「今頃名前で呼べと…」
何気にハズい……。
最初のコメントを投稿しよう!