4/16
258人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
紫「ちょ!…おい!」 暁「眠いんだよ…寝かせろ」 そういいながら、暁は寝息を立てはじめた。 俺はどうすりゃいいんだよぉっ!! 俺の体に巻き付いてる腕を取ろうとしても、全然動かないわけで。 俺は身動き一つ出来ない。 紫「……………」 ちょっと視線を上に向ければ暁の寝顔がある。 マジマジと見てみる。 紫「(世間が騒ぐ気持ちもわかるな…こんなに整った顔、そうはいない)」 暁「………なに見てんだ?…」 紫「うわっ!お、起きてたのか」 暁の顔を見てたらいきなり目が開いた。 びくった……。 暁「俺を見て…どうした?」 ニヤ、と悪戯するみたいな、からかってるみたいな顔をした。 紫「いや、な、んでもない」 暁「………ふーん」 そしたら次は、暁が俺の顔をジッと見てきた。 そして、ニヤリと笑うと、腰を引かれ、顎に手を添えられて、上を向けられた。 紫「な、なんだよ!」 暁「……フッ……」 暁が小さく笑うと、デコにキスをされた。 紫「えっ……」 暁「起きるぞ。顔洗って来い」 昨日といい、今といい、こいつは俺になにがしたいんだ? 男にキスって……… 趣味悪いな……。 紫「…あ………お、おい!ご飯は俺が!」 つか、この家の家事をほとんどしてねぇ!
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!