9/16
前へ
/126ページ
次へ
俺らしくない……か……。 紫「…新が……あいつだった」 哲「あいつ…あ、お前が前に…」 紫「うん。たった一人、ハッキング出来なかった奴」 吋「…それが新君だったんだ…で?それが?」 紫「…あかっ……一ノ瀬暁はその情報を持っている。俺はあいつは死んだと思ってた。多分、他の奴らも死んだと思っている。 だけど、あいつはその情報を手に入れてたんだ」 吋「…そんな保証は無いだろ?お前を引き付けるための嘘だという可能性も……」 そう。それは俺も思った。 嘘をついていると言うことも考えた…。でも…。 暁は俺より腕は上だ。 それに情報を探っているのなら、嘘は付けない。 嘘をついたら、もしもの時の保証がなくなる。 紫「一ノ瀬暁は俺より腕が良い。俺は一ノ瀬暁の情報を調べきれなかった。一ノ瀬暁は俺の情報を調べた。それと、新の情報も調べた。それ全部を入手しているんだ」 哲「お前より…上なのか…」 哲さんは驚いたように声を出した。吋哉さんも驚いたみたいで目を見開いている。 和苑は黒いオーラを漂わせている 吋「じゃ、じゃあ…交換条件みたいな感じで?」 紫「うん」 哲「…………一度…話してみた方がいいみたいだな…」 この三人が何を思ってこんなに黒いオーラを出しているのかは、俺は知らない。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加