第二話 誘う輪

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それから半年が経つが、今でも時々、その縄は現れる。 私の状況も全く良くなっていない。 吊ってみようか、という考えが頭をよぎったりする。 だが、いつも思い留まる。 その縄が本当に縄なのか疑わしい。 それに、本当に私を楽に死なせてくれるとは限らないからだ。                        (第二話 完)
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