17892人が本棚に入れています
本棚に追加
その頃、王国城下町の某所にて
「……おにいちゃん、おなかすいた……」
「ごめんな……。昨日のパンで最後だったんだ」
「うぅ……。じゃあがまんする。わがままいってごめんね、おにいちゃん」
(くそっ!やっぱり子供じゃ何もできないのか?妹1人すらも守れないのか!?……いざとなったら、どこかから盗んででもっ……!)
ゴチン!
「ーーーーーっ!!」
「だ、だいじょうぶ、おにいちゃん!?たんこぶできてない!?」
「あ、ああ、痛いだけだから大丈夫だよ。それにしても、何が降ってきたんだ?」
「あ!おにいちゃん!これおかねだよ!ほら!」
「ほ、本当だ!……けどいいのかな。誰のかわからないし……」
「きっとかみさまからのおくりものだよ!うえからふってきたし」
「そうなのかな……?まあいいか。とりあえず神様にありがとうございます、って言わなきゃな」
「うん!せーの、」
「「ありがとうございます!」」
「よし、まずは食べ物を買いに行こうか!」
「やったぁ!」
最初のコメントを投稿しよう!