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と言っても先も話したように勇二は魔法研究会の事を何も知らない
部室が何処にあるのかも当然わからないのだ。
「不親切だな、部室の場所も描いてないし」
張り紙には部員募集とは書いているのだが部室の場所を知らせるような情報は何処にも書いていなかった。
「悪かったわね、不親切な張り紙で」
不意に背後から声が聞こえ勇二は振り返る
そこには自分より一学年上のリボンをつけた女生徒が立っていた。
綺麗な金髪を見て一瞬外国の方かと思ったが顔立ちは日本人のもので、日本人の中でも美少女と呼ばれる部類のそれだった。
しかし可愛いらしい顔も眉が釣り上がりその表情には怒りが現れていた
「あんた『まほけん』に興味あんの?」
まほけん、と聞き慣れない単語を聞き一瞬迷ったが直ぐに魔法研究会の略称であると理解した勇二は慌てて返事をする
「あ、いや、ちょっとどんな部活か気になる程度で……その」
この返答から分かるように朝倉勇二には女性に対する免疫が足りない、理由は言うまでもなく妹の存在なのだが………。
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