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「あのなぁ……俺が今まで誰とも付き合ったことないの凛も知ってるだろ?モテないんだよ俺は」
(確かに、今まで兄さんは付き合ったことは無いです……でも兄さんに好意を寄せる女は大量にいます、兄さんのクラスにいる女子生徒の半分は兄さんと付き合ってもいいと思ってるんですよ!!)
物凄い情報を聞いてしまった気がする、今日からクラスの女子が気になってしまうではないか
~キーンコーンカーンコーン~
「えーと、とりあえず話は帰ってからにしよう、今日は5時には帰るから」
(ちょっと、兄さん!話はまだ……)
アカデミーでは生徒の魔法使用制限が存在する、テレパシーによるカンニングや攻撃的な魔法でのケンカを止めるためには当然のことなのだが
今鳴った朝のチャイムにはアカデミー内で発動している魔法を中止、発動制御する効果がある、そのため凛からのテレパシーは中途半端なところで途切れてしまったのだ。
「朝倉!HR始めるぞ、さっさと教室に戻れ」
偶然通りかかった担任教師に怒鳴られ勇二は急いで教室に向かった。
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