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「おう朝倉!今日の一時限は魔法測定らしいぜ」
教室につきカバンを置いて、やっとひと休みできると思ったのだが隣の席に座る安藤君から知らされたのは聞きたくない情報だった
別に勇二は魔法測定が嫌いなわけではない、むしろ特殊な個人魔法を使える人間としては点数を稼ぐ絶好のチャンスなのだ。
だがしかし今、このタイミングで魔法測定を受けるのは遠慮したい……何故なら
「ふふっ、さっきぶりですね兄さん」
「……」
試験監督が妹の凛だからだ
「兄さん、せっかく会えたんですからお話しましょうよ、さっきはゆっくり話せなかったですし」
そう言う凛の目には光が無い、これはアレだ……めちゃくちゃ怒ってる
「凛ちゃーん、早く測定はじめよーぜー」
「……お口にチャック、ですよ?」
全くの正論を言った安藤君に対して凛はにこやかな笑顔で口元を抑える、一見すると可愛らしいポーズだが実際に安藤君の口が開かないように魔法を使っているのでやはり相当怒っている
「ンゥー!?ンー!!」
「とりあえず安藤君に八つ当たりするのはやめなさい……」
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