夏休み明けのある日

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朝食を食べながら勇二は少し凛について考えることにした 朝倉凛、15歳 アカデミー中等部に在学中の中学三年生、成績優秀、スポーツ万能、絵に描いたようなスーパー美少女であることは間違いない 中等部だけではなく勇二の通う高等部にまでその名は広がっておりアカデミーに通う人間からは姫やら凛様などもはや崇拝すらされている 魔法の実力もかなり……というかぶっちゃけると先生方を軽く超えてしまっている程で時々先生に頼まれ高等部に特別講師として授業を行うこともある。 ……何故か勇二のクラスにしかこないのだが こうして見ると朝倉凛は完璧な人間に見える、もちろん凛は兄である勇二からみても可愛いくて自慢の妹である しかし神様は完璧が嫌いなようで人間誰しも欠点が必ずある、凛の場合は………兄、勇二の存在だった 勇二は少し特殊な体質で学校でならう『日常魔法』を使うことが出来ない それは物凄くマズイことで実際、誰かに頼らなければ日常生活すらまともに行えない程だ しかし勇二にはその欠点すら霞むレベルの能力がある、それは 『取得魔法』 名前の通り魔法を取得する魔法だ。
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