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奈緒VS胸部フラグメント》
胸フ「ギャハハ!!よろしくぅ!!俺を楽しませろよ、人間ッ!!」
木から木へと跳び移りながら、奈緒に声を投げ掛け
バッ!と奈緒に飛び掛かるフラグメント。
それを
奈「ふっ。」(サクッ)
いつの間にか取り出していたナイフで迎撃する奈緒。
胸フ「キャハ!!あの状態から防ぐかよ!!」
明らかに死角、真後ろからの素早い襲撃をナイフに刃零れひとつさせずに向かえうった奈緒に称賛を贈るフラグメント。
胸フ「だけど、次はねぇよッと!」
バッ!バッ!バッ!
と三方向から飛び掛かって来るフラグメントを見据えていた奈緒は…
直撃の瞬間に大きく飛び上がった。
胸フ「うぉわぁあ!」
ガン!
と地面に激突するフラグメントの背中に軽やかに着地した奈緒は、
奈「ふぅ。チェックメイトですよ。」
両手に持っていたナイフを
・・・
後ろに突き出した
胸フ「が!?」
喉を突き抜かれ、無様に転がるフラグメント。
そこに
奈「最後まで楽しかったですよ。」
労いの言葉を掛けながら
ザクッ
ナイフをフラグメントの頭に降り下ろした。
ボロボロと朽ちて消えていくフラグメント。
奈「あ。」
手を伸ばし、何かを掴みとる奈緒。
奈「私の記憶の欠片だ…」
輝きを増した欠片が吸い込まれた胸元を抱き締める奈緒の表情は哀しげであった。
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