第三話《変貌ノ鬼》

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柚華VS本体フラグメント》 フ「むぅ。すまんな、小さき者よ。儂はあのように、四身一体のフラグメントでな。」 すまなそうに言い募るフラグメント。 しかし、柚華は 柚「んーん。別に気にしてないよ。ボク達だって最初四人がかりだったじゃん。」 返事をしつつ、 柚「でも、ここからは一対一。容赦しないよ。」 拳を構えた。 フ「ガッハッハ。面白いな、娘―いや、柚華よ。儂も本気でいくぞ!」 そして― フ「フッ!!」 体格は小さくなったとはいえ、未だにその怪力は衰えず、否、小柄になったがゆえに速度も乗った一撃が柚華に迫る。 だが 柚「鋭ッ!!」 柚華も負けておらず、手甲を纏った拳を抜き手のように打ち出す。 巖の如き巨拳と剣撃の如く鋭い突きが交差し― フ「ぐっ!!」 柚「くぁっ!!」 ほぼ、同時に地に伏せた。 フ「ガッハッハ。柚華、お主なかなかの一撃だな。」 消えかけながらも何処か嬉しそうに言うフラグメント。 柚「あはっ。ボクも貴方の拳を掠めるので手一杯だったよ。」 無邪気に笑いながら、しかし、敬うようにフラグメントに声を掛ける柚華。 フ「フハハハ!!愉しかったぞ!柚華!また、合間見えたらもう一度闘おうぞ!」 そう言い残し光の粒子となり消えるフラグメント。 そこから現れた記憶の欠片を柚華は手に取り、 そっと、握り締めた。
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