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「レイカから話は聞いているわ。とりあえずもう開店時間だから、中に入って着替えてちょーだい。」
そう言いながら俺の背中を押して店内へと案内してくれた。
てか、なんの店なんだろ…。
そんな疑問は更衣室に入った途端、あっさりと解決してしまった。
「…え、あのー、このお店ってもしかして…。」
「ゲイバーよ?」
店内へと案内してくれた綺麗な女性は満面の笑みでそう答えた。
うそおおぉぉぉぉ!!??
「え!じゃあ、俺が介抱したあの女性も、もしかして…。」
「レイカももちろんオカマよ。…そして、私もね。」
バチっとウィンクを決めてきた綺麗な女性…改め男性も、オカマか…。
やっちまった…。
今世紀最大の失敗を犯したかもしれない…。
せめてレイカとかいう人に仕事内容聞いておけばよかった…。
「さ、唯ちゃん。もうすぐ開店だから、とりあえず今日は私のドレス着てフロアに出てちょうだい。お酒をついでおしゃべりするだけだから。」
「え、俺の名前は唯斗ですから。てかドレスとか絶対入らないですって!」
「何言ってるのよ!レイカの代わりに働いてくれるんでしょ?それに、女になるんだから源氏名も必要でしょ!」
その後、有無を言わせぬ早さでドレスに着替えさせられ、軽くヘアセットとメイクをさせられた。
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