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「な、何なんだよこれ…。」
一通りセットした自分の姿を鏡で見ると、完璧な女性がそこに映っていた。
「レイカから聞いたとおり、唯ちゃん完璧ね!ほどよい身長に華奢や身体、髪もさらさらだし言うことなしね。」
ルンルンで俺の周りをせわしなく動き回るオカマ…。
「さ、フロア行きましょ!今日は私の横に付かせてあげるから安心しなさい!」
「…ていうか、まだあなたの名前聞いて無いんですけど。」
ぐったりしながら問いかける。もうなんか疲れた…。
「あら、私としたことが。失礼したわ。私は華子よ!分からないことがあれば何でも聞いてね!」
「…はぁ。じゃあ今すぐ帰りたいんですけど、どうしたらいいでしょうか?」
「さぁて、行くわよ唯ちゃん!」
そうして俺の最初の質問は華麗にスルーされてオワタ。
今日は俺の命日になりましたとさ。おしまい。
「何言ってるのよ、今日は唯ちゃん誕生の素晴らしい日よ?美味しいシャンパン開けてあげるわ。」
どうやら華子さんは読心術を心得ているらしい。
もうこうなったらタダ酒飲みまくってやるうぅー!!!
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