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「あのさ、 ななって呼んでいい?」 「え。」 「ダメ?」 「ど、どうかなあ。女の子みたいじゃん?」 「・・・じゃあ、2人の時だけでもいい。」 どうしよう。なんか、すっごく恥ずかしいんだけど。 あだ名みたいなの、今までつけられたことないし。 しかも、ななって。 2人だけの呼び名って。 どうなんだ、それ? その時、土御門がオレの頭をなでた。 「また、なんか一生懸命考えてる?嫌ならいいんだ。」 「嫌じゃないんだ。なんか、恥ずかしいだけで。すっげー仲良しみたいじゃん?」 「俺は、ななと仲良しになりたい。」 土御門はオレを見て、蕩けるような笑みを浮べた。 オレは顔が真っ赤になったけど、なんだかすっげー嬉しくなった。
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