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紙のトレーにセットされたドリンクとポップコーンを土御門がさりげなく持ってくれる。
エレベーターで目的の階につくと、劇場に入った。
「一番上ね。」
後ろは壁になっている。
へー。
一番後ろでもよく見えそう。
オレたちは指定された席に座った。
「ミルクとガムシロ、入れる?」
「あ、うん。つち・・・あ、ハルは?」
「いれよかな。俺がフタ取るから、なながミルク入れて?」
土御門がフタを取ったとこに、ミルクとガムシロを入れる。ストローでかき回そうとしたので、言った。
「あ、オレ、かき回さなくていいよ。」
「下が甘くなんね?」
「そこを吸うのが好きなんだよね。」
「甘党なんだ?」
「脳には糖が必要なの。」
その時、劇場が暗くなった。
ブザーが鳴る。
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