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もう一度、土御門を見ると、キョロキョロしているオレの気配を感じたのか、こっちを見ていた。 「ハ、ハル?」 オレは抗議する様に、土御門に話しかけた。 土御門は艶然と微笑んだ。 ゆっくりとつないだままの手を持ち上げると、人差し指を立てて、唇に当てると、しーってした。 ・・・騒ぐと気づかれちゃうよ? 目がそう言ってる。 それから、土御門はつないだままの手をひっくり返すと、オレの手のひらにキスをした。 オレの思考は完全に停止した。 戻されるがままに、肘掛に手が戻ると、土御門はゆっくりとオレの手を触りはじめた。 指の間に入った土御門の指が優しく手の甲をなでる。 ひっくり返された手のひらのいろんな部分を親指が絶妙なタッチで押していく。 手って、こんなに感じちゃうの? オレは停止した頭で叫んだ。 指の股の間を土御門が強めに握ると、オレの手が震える。 土御門はオレの手首をつかむと、 ゆっくり自分に引き寄せた。 手は下の方に下がって行く。 もしかして、土御門は欲情してるんだろうか? もしかして、ここで満たされたいって? 嫌悪感はなかった。 ない自分がショックだった。 どんどん手が下がって行き、 オレの手は、
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