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「うわ、おいしい。」
サラダを一口食べて、オレのテンションがめっちゃ上がる。
「なんだろね、このドレッシング。オリジナルなんだっけ?めっちゃおいしい。
うわ、このカルパッチョもおいしいなあ。タコうまい。」
普段貧乏生活してるオレには、すべてがエクセレントですよ。
もしゃもしゃ食べてはため息。
もしゃもしゃ食べては感動。
やー。
もう、サラダなくなっちゃう。
は、でもここは食べ放題。
おかわりが出来るのです。
やだ、オレ、幸せかも。
最後のレタスを口に突っ込みながら、あれ?そういや土御門、すっごい静か。
と思って目をあげると、
土御門がオレをガン見していた。
もしゃもしゃとレタスを咀嚼しながら、おそるおそるアイスティーに手を伸ばす。
ごくりと飲みながら、土御門の手元を見たけど、料理には手がついていない。
「た、食べないの?」
ぱちんと何かが弾けたように、土御門は視線を外すと、口を手で覆った。
なんか、赤くなってる?
「なな、こっち食べてな。俺、おかわり持ってくる。」
土御門は皿を取り替えて、席を立つ。
オレ、ガツガツ食ってるとこ見られた?
絶対、百面相してたよね。
うわ~はずかしい。
オレ、食いしん坊確定じゃん。
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