運命じゃなく、それは呪い

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それは、いつもの放課後だけど。 「ね、サヤちゃんサヤちゃん。もうすぐ本格的に暑くなるけど、それでもやっぱり体育倉庫でお弁当食べるの?」 「…………」 「それって結構拷問じゃない?涼しいとこでお弁当食べたくない?」 「…………」 「でもやっぱり教室はダメだよねぇ?サヤちゃん教室は嫌だよねぇ?」 「…………」 「だって相変わらずサヤちゃんは評判悪いし、クラスのみんなから浮きまくってるもんねぇ?」 「…………」 校門へ向かうアタシと肩を並べ、返事すらしないアタシを気にする事なく、独りで延々と喋り続けるのはワタナベカホだけど。
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