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更に追い打ちをかけるように、背後から聞こえてくる人形の近づく音。
うぅ。
えーと、次は……次は……。
冷や汗が出てくる。
――こんな状況で考えなきゃならないなんてホント地獄だ。
時間制限はあたしが一番苦手な分野なのに……。
焦れば焦るほど冷静に物事を見れなくなる。
拓真君が何かを叫んでいるが、それも私の耳には届いてこない。
……集中しなきゃ。
あたしに拓真君の命がかかってるんだから。
と、とりあえず……
あたしが左に動いたら魚はその場所に動いてくるはずなんだ。
右でも同じ。
要するにとおせんぼ状態。
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