決意

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「あれ? ジョシュもう帰るの?」 「ああ、ちょっとな」  研究所の門前で鉢合わせたサイラスに軽く答え、ジョシュは目的の場所へと足を向ける。まだ勤務時間は終わっていないが、用があるからといって抜けさせてもらったのだ。普段は夜遅くまで仕事をしていることが多いため、このくらいの融通は利かせてもらえる。とはいえ、ジョシュが頼んだのは初めてのことであり、上司も少し驚いた様子で、よほどの用件だと思ってくれたようだった。
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