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二人は無言のまま並んで歩く。
何かを察してか、ただの偶然か、アンソニーは人通りの少ない道を選んでいるように見えた。早く切り出さねばと思うものの、彼がスタスタと足を進めるため躊躇われてしまう。
どこへ向かっているのだろうか--。
ジョシュはチラリと隣を窺った。彼は初めて会ったときよりも背が伸びていて、今はジョシュよりも高くなっている。そこにこだわりを持っているわけではないが、何とはなしに敗北感を覚え、小さな溜息とともに足もとに視線を落とした。
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