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｢昨日……部活の子に言われたの。最近、繭ちゃんと青葉一緒に居ないし私のこと好きなんじゃないかって｣
嬉しそうに恥ずかしそうに顔を赤らめながら一生懸命、私に話す香奈美の姿がすごく可愛かった。
でも同時にすごく悲しく、自分がすごく冷たく酷い人間に思えてならない。
香奈美の話しに相づちをうちながら笑って聞いてしまう自分がすごく怖く感じてしまう。
こんな時、悪いことは続くものだって知っていたけど、でも願わずにはいられなかった。
どうか何も起こらないで――でもバチが当たったのかな？
やっぱりそんなにうまく物事は進まなくて
｢うっす！｣
タイミング悪く青葉が教室にやってきて青葉にバレないように香奈美が振る舞う。
香奈美の隣でうまく笑えないそんな些細な私の変化も気づいてくれる。
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