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青葉は私の問いに答えることなくただ私を抱きしめ続けた。
その力は強く、息苦しささえ感じてしまったが、それが青葉の"胸の痛み"なんだと思い受け止める。
私の肩のところに湿りを感じ、そしてそれが徐々に広がっていく。
すごく辛かった……
すごく悲しかった……
青葉のこの"痛み"を取り除くどころか、私自身の存在が苦しめているような気がしたから。
私がまたここに戻ってこなければ……
あの時、嘘を突き通し、自分の気持ちを押し殺せていたら……
青葉はこんなに苦しまなくて済んだかもしれない。
私が二人の間に割って入ったみたいに現れたからすべてが狂いだしたんだ。
―――気持ちが一気に沈んでゆく。
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