後悔と傷

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「ごめん!!驚かせた?」  その声に振り向き見るとクラスメートの津山 恭子が申し訳なさそうに私を見ていた。 「あ、ううん。ちょっとボーっとしてて・・・・・・」  慌てて言と津山さんの表情はパッと明るくなった。  津山さんが話しかけてくるなんて珍しいと思った。  確かにクラスメートだし、香奈美ともわりと仲良いみたいだから普通に話したりはする。  でもそれはいつも香奈美が側に居る時で私が一人の時にこんな風に話しかけられたのは初めてだった。  私が不思議そうに見ているとそれに気づいたのか 「あ、香奈美に頼まれたの。今日、休むから杏奈をよろしくって・・・・・・木下さんにもメール届いてるでしょ?」    私に携帯を出して見せた。 .
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