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津山さんに言われ、携帯を見せられ、私は慌ててポケットを探る。
でもいつも入れているポケットには携帯はない。
一気に焦りが募り、あわてふためく私に
｢木下さん!?……落ち着いて？｣
添えるように私の肩に置かれた手。
私は我に返り少しだけ冷静さを取り戻せた。
｢ごめん……｣
恥ずかしさを感じながら謝りながらカバンを探ってみる。
カバンの奥の方に隠れるようにあった携帯が指先に触れ、私は慌てて手にした。
確かに携帯には着信があったことを知らせるランプが点滅している。
その光りにホッとしながら携帯を開いた。
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