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「絶対に別れるなんて嫌だ!」
青葉の声が……
言葉が……
すごく胸を締め付ける。
私だって本当は別れたくないし、平気なんかじゃない。
でもこれ以上、青葉と居てもお互い、笑えない気がする。
幸せを感じ合うこともできない気がする。
何より昨日みたいに苦しみ、自分を責める青葉を見たくない。
きっとこのまま話していても話は平行線を辿るばかり。
だから私は自分を奮い立たせ、青葉を傷つけると分かっていても……
自分がすごく卑怯なことを言うんだと分かっていても……
青葉がきっと私の申し出を断れないような言葉を敢えて口にした。
「お願い。本当に私のことが好きなら別れてほしい……」
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