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でも決して笑ったことなんかない。
青葉に恋する香奈美はすごく可愛くてキラキラしてて羨ましかった。
私にはない真っ直ぐさがとても眩しくて堪らなかった。
でも今の香奈美にそんなことを言っても通用しないってことくらい知ってる。
だから香奈美に返す言葉が見つからず黙り込むしかなかった。
「答えられないじゃん。やっぱり笑ってたんじゃん」
そんな私に香奈美が厳しい言葉を投げつけてくる。
「違う!……でも青葉のこと隠してたことは謝る」
素早く否定すると私は深々と香奈美に頭を下げた。
私が謝れば謝るほど香奈美の神経を逆撫でしているようだ。
「謝んないでよ!惨めになる。……ってか隠してるのそれだけじゃないでしょ!?」
香奈美の言葉に私が驚き頭を上げると香奈美は悔しそうに眉間にシワを寄せ私を……私たちを見ていた。
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