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学校に近づくにつれ知った顔が増え、私をチラチラと見てくる。
長い間休んだせいか興味を引いてしまったらしい。
あまり人の注目を集めるのは得意でない私にとってはそれだけでも足がすくみそうになる。
でもどうしても香奈美に会ってきちんと話すために私は頑張って足を進め続けた。
学校に着くとその視線はさらに増え、教室まであと一歩という所でとうとう私の足を止めてしまう。
怖い……
教室の方から聞こえるざわつきに見えない恐怖のようなものを感じる。
それでも私は香奈美に会わなくちゃいけない―――その気持ちが私を奮いただす。
私が教室に入るとやっぱりみんなの注目を集め、一瞬教室が静まり返った。
でもすぐにまたざわめきだし、コソコソと何やら話し出すのが聞こえてきた。
私は俯きながら気にしないように自分の席に向かい、静かに腰を下ろした。
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