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翌日から彼女は、また学校に来なくなってしまった。
体調が悪いのか?―――昨日の彼女を思い出し、心配になる。
思いきって彼女にメールか電話をしてみようかと思ったが
また返ってこなかったら……
出てくれなかったら……
なんて思ったら怖くなって携帯を開くことすらできなかった。
それでもやっぱり彼女の事が気になり、何度も何度も彼女の家の側まで行った。
「こんなに近くにいるのに何でこんなに遠いんだろう」
部活中、中庭の水飲み場で顔を洗いながら、つい溢してしまう。
「謎なぞ?」
誰も居ないと思っていたのに急に頭上から声が降ってきた。
「わっ!」
俺は驚きのあまり思わず声をあげ後ろに仰け反るように跳び跳ねてしまった。
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