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私たちは電車でも遠い距離なのに車でおばあちゃんの家に向かった。
こうしてお父さんの運転でおばあちゃん家に行くのは、これで二度目。
一度目はあの青葉と初めて出会った夏の日。
あの時はお父さんの隣にはお母さんが居て……
久しぶりの親子３人の旅行だと無邪気に喜んでいれたのは最初だけ。
もしかして仲直りしたのかもと淡い期待を子供心に抱いてしまった。
でも車が走り出しても２人とも難しい顔をしたまま口を開こうとはしない。
私は２人にとって邪魔でおばあちゃん家に置いて行かれるのだと悟った。
あの時はすごく悲しくて辛くて堪らなかったのに今日は違う。
チャイルドシートに寝かされやたら元気に騒ぐ妹の声。
両親の笑い声、そして車に漂う和やかなムード。
あの日"ここ"に戻ってきて良かったなと心底思ってしまった。
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