天空拳

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「真由美、組み手を開始するわよ ……今日は亜紀さんは 初日だから見物してね」 真由美と香が、 礼をして組み手を 開始する。 亜紀は、二人の流れるような、手足の動きに魅了された。 まるで舞踊とダンスをミックスしたような動き。 透明な球体のなかで動いているような動きに、感動を覚えた。 10分間の組み手が終了して、驚いたのは、二人が息が、上がっていない事であった。 「ビックリしたでしょう……あれだけ過激な動きをしたのに、平然としているのは、 天空拳の気と呼吸法に、秘密があるの、真由美は初段だから、三人の暴漢に、同時に襲われても、 彼らを撃退する能力はあるのよ ……真由美が一年で、天空拳の初段になったのは、もともと対極拳の心得があったからなの ………だから、あまり焦る必要はないわ」 香が、亜紀の表情から推察して、疑問点を解決するような発言をした。
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