匂いフェチ

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香は二人を、玄関口まで送りながら、合い鍵二つと封筒を渡した。 不審な顔つきの二人に、香が八畳の部屋の壁を叩いて、 「此処は二人の部屋だから、必要な物を揃えなさい。 封筒の中に50万入っている。 豊さんから聞いたと思うけど、二つの部屋は鍵がかかる。 お互いのプライバシーは100パーセント守る。 だから自分の部屋に閉じこもっている豊さんに、挨拶の必要はない。 わかったわね……」 息もつかずに、一気に喋った香は、二人を追い出すように、見送った。
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