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「お父さん!失礼よ、女装趣味なんて……」
真由美が、口を尖(とが)らせて言った。
「う~ん、ゴメン。
暴言だったな」
頭を掻きながら良雄が、そう言った。
「叔父さんは悪くないよ。普通の人は皆、同じような反応すると思う」
香が恐縮したように言葉を発した。
「お父さんには、普通の人と同じ反応をして貰いたく無かったけど、やはり証明するしかないわね。
香さんはお兄ちゃんと違って、自由に外出できるし武道の達人よ。
お父さんは対極拳の二段よね。ちょっと香さんと組み手をして見たら……」
真由美が一気に喋った。
「私なら構いませんけど……」
香が微笑しながら言った。
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