1.【ドミニオンオンライン】

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「と、鳥肉……」 「……気持ち悪い」  ガックリとうな垂れる俺の心にスピの呟きがグサリと刺さる。向けられた冷ややかな視線が更に痛い。 「で、どうしたんだよ」  俺は蛙の事は頭から捨て、尚も慌てた素振りのミケに聞いた。 「ユッキーにお客さんが来てたのにゃ」 「それ、いつの話?」  ミケが顔を逸らす。 「さ、さっきにゃ」 「さっきっていつ?」  俺は逸らされたであろう視界の先に無理やり入りこむ。少し間を開けて、ミケがゴモゴモと何かを言う。 「……ミケがここに来る前にゃ」  ミケがここに来てからゆうに三時間は経過している。俺とスピが釣りをし、ミケが昼寝をし、そして今ここで話している間、お客さんとやらはずっと俺の事を待っているという訳だ。 「……忘れてたにゃ」  俺たちは駆け足で川の上流にある拠点へと向かった。
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